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2003年度      五十嵐 賢 の 山のたより    


2003.12.6、7        ◆◆二の岳、三の岳、龍ヶ岳次郎丸、太郎丸◆◆



 
 春日の山倶楽部の忘年登山は天草、下田温泉泊まりで近くの山々を登ろうという計画。 上記の山に金峰山を加えた6山が当
初の予定だった。
 
 この会は九州百名山を完登するのが目標だったが、旧版の百名山を登り終わった人がすでに50名以上、新版の百名山にもほ
とんどの人があと数山を残すだけという
猛者ぞろいの山倶楽部だ。著者7人のうち旧版では5人、新版では4人がこの会の顧問とい
うことになっている。それで旧版の鹿児島担当の蔵元重親氏と両方に参加した
吉川満氏と僕の三人が招待されたのだった。
 
 地元、熊本県担当の吉川御大が案内についているのでこちらはのんびりついていけばいい気楽なもの。初日は二、三の岳(新版
の九州百名山)、次に金峰山の予定になっ
ている。 最盛期の河内みかんの果樹園の一番上部が登山口で曇り空に一部青空も
覗いている。予報がいいほうに外れたようでみんな喜んで登りはじめる。僕は金峰山は登っているが二の岳、三の岳は初めて、未踏
の百名山がひとつ減ることになる。
 
 狭い山頂は海にむかって展望が開けていて雲仙岳が正面に見えるはずだったが、この頃からガスが垂れ込んできて足元の海岸ま
でしか視界がない。
 
 三の岳に着いても条件は同じ、二の岳に戻らず林道を巻いて下山中にしのつく雨に襲われる。ずーっと降り続け登山口に戻って
も雨はやまず、金峰山は中止に決める。
公民館の軒下で昼食、そのあと天草へ向かう。僕はみんなの好意で吉川氏の車に乗せ
てもらう、羨望のまなざしを感じつつ。
 
 下田温泉は初めて来た。今宵は温泉に入って楽しい宴会、ここで蔵元氏と合流。みんな芸達者だが僕は無芸大食、でもたのし
かー。
 
 宴会の最中にある方が話しにこられて、最近定年で福岡に戻った由、10年ほど前、関西にいるとき、ヤマケイの立花山と目丸山
の記事が気に入っていて僕の名前も
チャーンと覚えていていたというのだ。こちらもそんなファンがいてくれてうれしいかぎり、話が弾む。
 
 翌日は天草最高峰の倉岳と思ってついていったら龍ヶ岳が最初の山だった。 吉川御大がおられるとなーんも考えんでいいのでこん
なことになるのだ。 しかし、車道
が山頂まで来ているのは多少、興ざめだがこの山から見る多島海の不知火海は見事でみんなの歓
声が広がる。
 
 次の次郎丸岳は新版の百名山で、僕も強力に推薦したひとり。 写真も僕のが採用されていて、しかも今日の山倶楽部の人たち
がモデルになっている。みんな
喜ぶことしきり。天草の山は低山だが足下に海が見える展望がすばらしいのだ。みんなもこの次郎丸岳
を百名山に入れたのに大賛成してくれたので一安心。
「低山にも名山あり」の典型の山と思う。
 
 隣の太郎丸にも足を伸ばして登山口の新設された九州百名山の看板の前で蔵元、吉川氏と別れを告げる。
 
 
                        たまには気楽な登山もいいもんだー


     


2003.11.22、23          ◆◆鹿納坊主五葉岳◆◆



 晴天がつづきそうな3連休に家にいる訳にはいかない。久住の赤川温泉のすぐ上は前回林道を下ってしまって歩いていない。そこ
の15分ほどはどうしても歩いておきたかった
のと南側の久住、扇が鼻、稲星の全容も写真に収めておきたかったのでとりあえず九重
へ向かう。そのあとは自分でもどこにいくのか分からないので当然、家族にもどこにいくのか言っていない。いつものこと。
 
 小国に来ると湧蓋の山頂は晴天に霧氷が光っている。瀬の本まで来ると沓掛から扇が鼻、久住も白く光っている。全容の撮影を
先にすることにして久住高原の地ビール館
の近くのポイントに三脚をセット、冷たい風の中の撮影開始。手袋がいる冷たさだ。
 
 それが終わって今度は久住高原荘の撮影、背後に盟主の久住山がクッキリ。赤川温泉の上の林道までの撮影も終わって大崩方
面へ、竹田付近に来ると祖母の
山頂も霧氷が見えている。
 
 杉が越から見立の河鹿荘に着いたのは6時30分頃、久しぶりの対面に話が弾む。サービスのビール1本で切りあげて明日の備える。
 
 翌朝、お化粧山の登山口に着いたのは7時過ぎか、気温は零度。幕営の二人組の男性に挨拶して登り始めたのはいいがすぐに
道を間違える。 後から
登ってきた単独行の男性も間違えたらしい。 僕もお化粧山で身を整えてブナの三叉路へ、落葉して見通し
が良くなった樹間から祖母が、傾が、市房が、それに高千穂峰らしき
端正なピークも見えているが目印になる両翼の御鉢と二子石
が前景に隠れて確認
できないが、間違いなかろう。西の阿蘇の長い山すその左に見えているのは雲仙岳ではないか。今日は特別
見通しが利く日のようだ。やっぱ、来た者が勝ちやねーと自己
満足。霜を踏んで歩くのも久しぶりならこの山域に来たのも何年ぶりか
なー。取材の時
は毎週のように通った道も今日は特別、新鮮な感じがする。
 
 鹿納の野の先でブナの倒木に大きなヒラタケが群生している。採ろうにも凍り付いてどうにもならない。
 
 鹿納坊主には単独行の男性二人。見える限り写しまくる、こんな天気は1年に数回もないだろう。もう、いいっかと切りをつけたの
は2時半、急いでヒラタケの収穫にかかる。
こんどは上手に採れたが一塊が僕のカメラザックより大きく、傘が30センチを越すお化け
きのこ。小さいのからスーパーの袋1杯分だけ持って帰ることにしたけどザックは満杯で仕方なく後ろにくくりつけて行くことにした。でも
左右にゆっさ、ゆっさ、揺れまわって、バラ
ンスが悪いことこの上ない。ブナの三叉路に戻ったのは3時半、五葉まで足を伸ばすと
中で日が暮れる恐れがある。どうしようかと数分考えたが行くことにした。どーせ、明日
も休み。山中でビバークもいいだろう。お姫山
で大崩、鹿納の夕景を、五葉で傾、由布
の夕景をカメラに取り込む。来てよかったー、と独り言。
 
 帰りは沢コースをやめて少しでも明るい尾根の直登コースを下る。しかし、予想に反して難渋した。桧林の中も伐採地に出ても
薄暮で道が分からないのだ。ランプもスポット光
であんまり効果がなく苦労して林道に降りつく。一服して40分の林道歩き、デリカは
今日
も暗闇の中で僕を待っててくれた。力強いエンジンの響き。
 
 河鹿荘に寄ってヒラタケをおすそ分け、というより間違いなく食菌かどうかの確認のためというのが正鵠を得ているだろうか。馬鹿で
かいヒラタケの驚いていたご主人も3個でボール
いっぱいヒラタケにうれしそう、今年はきのこは不作でこんなのは初めてとのことだ。
 
 木浦鉱山の名水の湯に入り、ポリタンに名水をお土産に、自宅に戻ったのは12時少し前だった。眠そうにあいちゃんが尻尾を振
って出迎えてくれたのだった。
 
            坊主だけじゃー色気がない お化粧山、お姫山、乙女山もあるよ
       





2003.11.8             ◆◆黒岳、再登◆◆

 
 10月25日、白水鉱泉から前岳の先の岩場まで歩いていたが、今度はその先まで足を伸ばすつもりで早朝に家を出る。
白水鉱泉に着いたのは7時過ぎ、今日は登山
者の姿は見えない。 前岳まで前回撮っているのでそこまではカメラを取り出
すつもりは
ないがちょうどかすんでいて由布岳もまったくみえない。
 
 前回はいけるとこまで、のつもりで気楽だったが今度は一周の予定なので暇つぶしの余裕はなく小休止するだけ。でも、や
っぱりこのコースはきつい。前岳の手前でカップルに
抜かれ、上台へのつらい坂道の途中でまたカップルに道を譲る。予想通り
紅葉はすでに
終わっていて、落ち葉を踏みしめて急坂をあえぐ。 いつもは男池から一周しているが、ハードなこの逆コースを
歩いたのはいつの頃だったか覚えていない。今日も25キロが肩
に食い込む。不器用な僕は原稿を書く直前に歩かないとな
かなか文章にできず器用な
人からみるとまどろっこしいようだが、こちらはそれを楽しんでいるのかも知れない。
 
 新たに歩けば新鮮な感動があり、その感動を下地にコースガイドにかかるのだ。上台の平坦地に出て、すぐに山頂かと思っ
ていたがしばらく歩いて、やっと行く手に高塚
の山頂、平治、三俣、大船が見えてきた。 ここからたっぷり30分で高塚の山頂
に着いた
のは12時半、5時間歩いたことになる。 紅葉はないが山頂からの写真は何枚か撮っておく。この先は去年の写真
があるので後は男池に下ればいい。男池手前の雰囲気
のいいコナラの林はその雰囲気がなかなか写真で表現できないが今
日も失敗覚悟で
三脚を立てる。まぐれで撮れたらいいのだが・・・・。
 
 男池の駐車場から白水鉱泉まで3キロ、固いコンクリートの舗装路は膝にこたえるが歩かない訳には行かない。途中で逆コ
ースの人たち4組に出会う。彼らは登り、僕は
下りだけましか。前回は往復コースだったので車道歩きはなく、二組を白水から
男池
に乗せてあげたのを思い出して、僕にも車をとめて乗せてくれる親切なドライバーがいいないかなー期待しながらむなしく
デリカの待つ白水鉱泉へ。 今日は名水を汲んで行
こうにもポリタンクを忘れてお土産もない。ここの炭酸で割った水割りがうま
いんだがなー。
 
 帰り着くと覚えのない長崎の人から宅急便が。 あけてみると前回僕が白水から男池まで車で送ったカップルからのお礼、イカ
や魚の一夜干がたくさん入っていた。酒の肴に
ピッタシのものばかり。やっぱり、親切はしておくもんだ。本を見て住所が分かった
のか。
 
 
       肴はたっぷり、名水があればもっとよかったけど  やっぱり、どじな 五十嵐 賢 の山のたより
 
                      



2003.10.26             ◆◆英彦山◆◆


  明日の英彦山ツアーの同行があるので黒岳から早めに帰り、早めの10時に床につく。寝入りばなの11時前に電話の音、受
話器をとると英彦山の早田氏の声「あした、英
彦山に来るよねー」 「うん、行く、行く」と寝ぼけた声で応える。明日行くのを彼に
話した
ことは忘れてしまっていたが相手はチャーンと覚えていたらしい。 用件は、お土産を準備しているというのだ。 早田夫婦は
英彦山の山頂が仕事場なので僕に手渡すことができな
いから、 自宅の玄関の前においているそのお土産を持って帰ってというこ
とだった。中身は
ムキタケ、甘柿、漬物用のカブという。毎年、秋にはいろんなきのこをいただくが今年はムキタケ。うれしいかぎり。
 
  翌朝8時に基山のサービスエリアーからバスに乗り込む。総勢20人、秋の英彦山一周の企画の同行だ。 例年だとちょうど見
頃の紅葉だが早田氏によると昨日から急に紅葉
しだしたとの報告を得ていた。すこーし、早いのだろうか。
 
  最初に南岳に向かうが遠回りの玉屋神社、鬼杉を通らず近道の梵字が岩コースをとる。近くに山腹が見渡せる絶好の岩場が
あるのだ。あんまり人が来ている様子はない
ので自分だけの秘密の場所にしている。ツアーの皆さんをその秘密の岩場に連れて行
たのはいいが高くて狭い岩の上を通らねばならず連れてきたこちら方が肝を冷やした。 でも、英彦山に何度も来た事がある人も
こんないいとこ初めてですと驚いている。

 
  今度は南岳への急坂が待っている。ガレ場では紅葉がよく見えるので休憩を増やして、鎖場は安全第一。どうしても団体は時
間がかかり、南岳から中岳に着いたのは1時前。
ここで、早田氏の出迎えを受ける。彼は上宮の管理人、奥さんは売店の担当。
お土産のお礼のついでにチャッカリ来年のきのこの予約も忘れない。 昼食が終わって出発の前に早田氏に英彦山の説明を頼む。
そのあと北岳に向かう。ヒコサンザサが光る
ぶなの森は気分のいい散策コース。ツアーの皆さんも喜んでくれる。
 
  僕の好きな望雲台も今回は省略、狭くて危険な岩場に20人はどう考えても無理。しかし、お勧めはススキの原が広がるスキー
場の道。夕方の逆光に光るススキの原。
みんなはここが一番気に入ってくれたようだ。車道からすぐなのだが案外、ここを知ってい
人は少ない。お世辞だろうが早田夫婦も僕がこの場所を紹介してからだんだんこの
道を歩く人が増えてきたと言っていた。
 
  昨日の疲れもあり、こちらがばてたらどうしようと心配していたが荷物が軽いおかげかなんとか恥をかかずに予定より30分早く別所
の駐車場に戻り着いた。
 
  自宅では予期してたかのように鍋料理、お土産のムキタケを鍋に投げ込み、口に投げ込み、腹に投げ込む。
 
 
                     山に行っても一向にやせる気配なし
 





2003.10.25             ◆◆紅葉 九重黒岳◆◆


  英彦山一周のツアー登山を翌日にひかえて今日は早めの帰宅、早めの就寝を心がけねばならない。そのため4時に起きて動き
だす。朝飯は家の前のドライブインです
ませ、九重へ急ぐ。 今日は九重の黒岳に行こうと決めていた。それもハードな白水鉱泉か
ら往復のつもり。このコースは東側から登るので朝の光線がいいのだ。 千町無田から見える平治岳の山腹は紅葉、黄葉がちょうど
盛りに輝いている。「いいぞー」っと独り言。
 
  白泉荘の入り口の旧道に車を止めて歩き始める。 男池に駐車してここまで下って一周
するらしいグループのあとから歩き始めた
がすぐに離される。こちらは気が向けば山頂まで行
くつもりだが、いい場所があればそこでねばるつもりで山頂にこだわってはおらずの
んびりした
もの。荷物は重いし、最初から急坂の連続。やっと一息入れて岩場に出る。予想通り大気は澄んで傾山がよく見える。
次の岩場まで来ると祖母も見えてきた。前景の紅葉も頃
合のようだ。さらに登って仙人岩に立つと今度は両耳のとがった由布岳が
近い。紅葉のバッ
クにはやっぱり由布岳が最高でカメラを構える。中版で35ミリで、何枚も何枚も。

  前岳に着いたのは10時半頃、予定の倍近くかかっている。 気にしない、気にしない、
単独行の強みと言い聞かせ次のピークに
立つ。ここがこのコースの最高のポイント。上台
(じょうだいではなくうわだいと読みます)の山腹が迫って圧倒されるところ。今年の紅
葉は
あんまりよくないけど今が今年の最盛期のようだ。メインの男池コースと違って登山者は少ないがこの岩場ではみーんな一服す
るので案外込み合う。いそがしく登る人、下る人。
 
  のんびりやりすごすわれ一人。
 
  昼過ぎてさすがにかすんできた。 チャンスは終わった、夕景を待つ時間はないので2時過ぎに下山開始、下りは2時間もかから
ず白水鉱泉へ。 途中で合流した若いカップル
さらに車道で拾った老カップルも男池まで乗せてあげる。この車道歩きがいちばんこた
えるの
だ。見知らぬ仲でも苦労は分かる。両カップルとも僕の本の愛読者という。

  男池で土産に名水を汲んで帰り支度をしていると僕の名前を呼ぶ人がいる。振り向くと藤田晴一夫婦だ。お二人も明日、ヤマ
ケイジョイの黒岳一周をひかえて早めに下山した
とのこと。むこうはモデルつきという。うらやましかー。
 
  今度の本は彼との合作(別に吉川満氏、内田益充氏)なので自然と話がはずみ1時間以上立ち話。井戸端会議ならぬ男二
人の男池端会議か。

 
  余力を残して帰途に着く。
 
                    なんといっても紅葉は九重、黒岳、たまごやき




2003.10.18             ◆◆紅葉 九重◆◆


 赤川〜扇が鼻〜星生〜久住の秋のコースを次の本で紹介するため最近2回歩いたが肝心の紅葉にはまだまだ早かったので再び
九重を目指した。星生山西端の斜面の紅葉
が最大の撮影ポイント。 この斜面は西日(にしび)つまり夕陽のほうが朝陽より撮影に
向い
ているので今日もゆっくり8時に我が家を出る。去年はちょうど今頃が最盛期だったので期待が高まる。 しかし、長者原について
ミヤマキリシマや紅葉の目安になる泉水山の山腹は
まだぜんぜん色づいていない。 だめかー、 といってもここまで来た以上登らずには
おれない。
 
 牧の戸の駐車場は当然、満杯。 いつものように筋湯に向かう林道の500メートル地点に駐車して歩き出す。 沓掛の山腹もいま
いちでこのまま終わってしまう可能性もおおい気
がする。
 
 どこまでいってもくすんだ色合いで撮影する気がしなかったが、 なべ谷源頭のコミネカエデは結構、いい状態だ。 一枚、撮っておこう
と三脚を立てると、二枚、三枚と撮り始め、とう
とう、いつものとおり際限なくシャッターを切り続ける。
 
 目指す星生の西斜面を遠景から、中景から、近景からと撮り続け撮影済みのフィルムを数えると6x7のフィルムが80枚、 35ミリが
3本で約100枚といつものペースになって
いる。 昨年の方がいいと分かっていても今年は今年で撮っておかないと気がすまないのだ。
 
 今度は東端の星生崎の下から久住を撮影、ここは紅葉はあんまり関係ないし、前回にも撮っているけど、もっといいのが撮れないか
と下手な写真家は数打ってまぐれあたりの名
作を期待するしかない。
 
 いつのまにか、5時を過ぎている。今日は西千里付近に4時間いた事になる。長いのか短いのか。予想通り夕焼けにはならず安心
して帰途に着く。かつては麓に戻ってなんとも
すばらしい夕焼けが現れてなんであと30分、待っとれんかったのかと地団太を踏んだこと
もあったが予想があたって残念な気もする。夕焼けなしでも、もうちょっと西千里にいたかったのが本音なのだろうか?
 
                         九重 久住 苦汁 苦渋
 
                     
 




2003.10.12          ◆◆天草へつわ岳、白岳◆◆

 
 天気予報では大分地方は雨、約束していた九重方面の山行を雲仙か天草の山に変更したのは前日の11日。参加者は昇段し
て意気軒昂なれい、ミカ、それに宝珠山
トレッキングの抽選に当選したり、チョッといい話というラジオ局の企画に応募して審査員特別
賞とつきまくっているととろちゃんの3美女にネットの親分と僕の5人。
 
  集合場所の我が家の駐車場で天草の次郎丸岳と白岳に決めていざ出発。僕以外は天草の山は初めてとあってみんな張り切って
いる。大矢野島にある弁当のヒライで昼食を
買いに入ったがみんなしこたま買い込んでいるがそんなに食べれるのかなーと心配するのは
われ一人。この店ではつい買いすぎてしまうので僕は意識して少なめに。
 
  牟田峠からつわ岳、中岳、白岳と続く低い稜線は観海アルプスの一部でこの辺がいち番展望がいいのだ。天草に山があるのって疑
いの顔をしてついてきた4人もつわ岳まで来る
と足下に広がる八代海に歓声をあげる。雲仙岳もかすんでいるがよく見えている。
 
 さて、ここから次の中岳に向かう頃、あまりの暑さに熱射病になったのかいくら水を飲んでも喉の渇きが治まらず、おまけに両方の太も
もの後ろ側がすこーし痙攣しかかってきた。
4人にはキャンプ場まで先行してもらって日陰で涼風に当たっていたら少しは歩けるようにな
ってキャンプ場で追いついて昼食。ヒライで調達した豪華な昼食が始まってみんなは
やっと買いすぎたのに気がついたようだ。冷やかそう
にもこちらは300メートル代の山で
ばてたんだからやぶへびになりかねない。静かに食べてると雨になってきた。
 
 しかし、すぐにやんで白岳にむかう。僕はやめとこうかとも思ったがやめたら何といわれるか、それに雨で気温が下がってきたので意を決
して歩き出す。今度は少しは調子がよく
なってきたのか案外簡単に白岳の山頂に立つ。例によってれいさんの詩吟がはじまる。5段の
ミカちゃんも「富士山」をうなる。僕だけは何度もれいさんの詩吟を聞かされていた
が親分とととろちゃんははじめてらしく真剣に耳を傾け
ている。そのうち何回聞かされるか
分からんのに。しかし、いつものりのりのれいさんはさすがに若い。
 
  次郎丸岳にも登るつもりだったがひとり、リーダーがばてるという椿事で下山が大幅に遅れ、4時頃牟田峠に戻る。
 
  せめて次郎丸岳の登山口だけは教えておこうとその場所に来て見ると以前にはなかった「九州百名山 次郎丸岳」の立派な標識
が立っていた。感激、僕がこの山を推薦した
のでうれしい限り、メインの写真も僕のが採用されているのだ。
 
  松島温泉でお風呂とうにどんぶりと平らげて小雨ふる福岡に帰り着いたのは9時30分を過ぎていた。
 
                        3人の美女の熱気でのびてしまった
 





2003.10.5           ◆◆赤川温泉から扇が鼻、久住◆◆



  先週は牧の戸峠から星生へ歩いたが、今週は南側の赤川温泉を発着地に扇が鼻から久住を周回することにして、
家を出たのが8時半。登山口には10時、と
今日ものんびりスタート。赤川温泉は香りがよく好きな温泉のひとつ
で、ときどき
立ち寄るのだがこのコースはいつごろ登ったか記憶がはっきりしない。

 森を抜けてミヤマキリシマの多い草原に出ると久住や扇が鼻の岩肌がすこーし
色づきかけている。振り返ると青
空にすじ雲がかかり、寝観音の阿蘇がくっきりと
見えている。やっぱり九重はいいなーと独り言。しかし、今日も
ザックは20キロ。

 すぐ上に見えている扇が鼻の山頂になかなか着かない。やっと岩場の急斜面を
越して頂稜の緩斜面出てホッとし
ていると青空が曇りに変わっていく。あわてて
久住を撮影して、山頂でおひる。時計を見ると13時、先週の星生
と同じ時間だ。

 今日は星生は省略して久住に向かう。久住分かれまで来ると空荷の軽装のグルー
プに抜かれた。アンニョンハセ
ヨーと下山者と挨拶しながらあとからあとから僕を追
越して行く。在日の人ではなく本国からの旅行者のようで日
本語を話す人は全然
いない。こちらがコンニチワーと答えるとむこうもコンニチワーと返す。互いに笑顔がこぼれ
る。

 山頂に着いたのはちょうど3時、彼らの威勢のいい喜びの声が響く。標識を撮ろ
うにも順番が回ってこない。や
むなく3時15分に下山にかかる。今日のコースは
下山が大変と分かっていて、しかもぜんぜん知らないも同然な
ので先週のように
暗くなるまで山頂にいる訳にはいかず、せめて6時までには降りつかないと危険だ。

 「重荷の下りは慎重に慎重に」と自分に言い聞かせながら岩場を過ぎると久住と
肥前が城の夕景が眺められ一息
入れる。「そーだ」と思い出した。このコースは
学生の頃やっぱり歩いていたのだ。しかし久住の山頂からではな
く久住分かれ
から肥前が城の岩壁の下を降っていたのだ。今ではそのコースは立ち入り禁止になっていた。

 沢音が近づき舗装路をしばらく歩いて再び撮影ポイントを見つけてパチパチ。
いつの間にか過ぎたのか登山道の
入り口を見落としたようで沢音が次第に遠ざか
って行く。地図で確認すると少し遠回りでも赤川荘の近くに出るの
は分かっていたの
でそのまま歩き駐車場に着いたのは5時15分、早いようでもやっぱり僕がびり。いつものこと
か。でも、今日は愛車のデリカの周りにはたくさんの車、秘湯ブーム
で入浴客が多いのだろうか。


              
あえて、初登  赤川から扇が鼻と久住




2003.9.27              ◆◆星生山◆◆


  福岡県内からやっと脱出できそうだ。しかし金曜日の夜のうちに翌日の行き先が決まっていない。案の定目が覚めたのは7時
過ぎ、これでは祖母や大崩に行ける訳はない。それで九重にしてとにかく出発。九重なら
我が家から1時間30分もあれば登山
口に着くからだ。車で移動の最中に星生山に決める。ここは噴火で
永らく入山が禁止されていて最近やっと登れるようになった山
で僕も10年位は登っていない。

 
  牧の戸を10時40分にスタート、ずいぶん遅い出発だ。今日はフル装備で久しぶりに20キロを越す重さに体がなかなかいうこ
とを利かない。今が盛りのリンドウやアキノキリンソウに挨拶して歩く。今日は星生から久住
の夕景と撮るつもりなので急ぐことはな
い。

  西千里でお昼に、とにかく登山者が多い。岩場を過ぎて星生の稜線
に出ると由布が、万年山の上には英彦山が、鞍岳の右
手には雲仙が、寝観音姿の阿蘇の右手は国見岳
だろうか、祖母も傾も大崩も見えている。やっぱり九重はいいなーと独り言。
山頂から噴煙と双耳の由布を入れ
三俣を撮り、祖母傾の稜線を入れた久住、少し角度を変えて稲星を入れたり、大船を主役
したりとさまざまな
角度から山群の山々を写真に切り取る。

  星生崎まで行くと外人さんを含む8人のパーティが岩登りで遊んで
いる。岩の先端に立ってクライマーを近景にして久住山を撮
影、時々、ポーズをつけてもらう。岩場の下を歩い
ている登山者からも激励の声がかかり、ヤマケイの取材と分かるとクライマーは
俄然張り切っていたが最初の
日本人はリタイアー、次の外人さんは成功、次に女性が登りはじめたが夕日が頃合いになってきた
ので再び
山頂に戻る。

  だいぶん、斜光線が良くなってきて撮影に集中したいが風が強く、それにだんだん寒くなってきて
なかなかはかどらない。気がつ
くと夕日が西の沈みはじめている。急いで、久住にレンズを向けて赤やけの
久住のチャンスを待つ。しかし、残念だが赤やけの久
住は現れず帰り支度、山頂に6時間いたことになる。

 
  西千里で振り帰って久住に別れを告げる。大船はすがもり越で、久住はこの西千里で山にいつもさよならを言って下山するの
が僕の習わしだ。キャップランプに点灯して冷たい秋の風を背中に牧の戸の駐車場には
8時30分、2台の車は途中ですれ違っ
た坊がつるに向かった女性キャンパーのものか。わが愛車はさらに
500メートルほど先だ。朝はここまで車の列だっが帰りはいつも
のようにデリカがぽつんと僕を待っていた。


  しかし、長者原の駐車場はたくさんの車、みんな夕餉のひと時らしい。我が家に着いたのは10時過ぎ。 
「今頃までどこ行っとたと」と妻の声、こちらは無言で装備をかたずける。
  
                やっぱり九重はいいなー  特に秋が好きな
 
        この山のたよりは少し切り口を変えますが地元の弦書房より本になる予定です。 
       すこーし、山にマンネリ化した人たちにちょっとしたヒントを提供できたらいいなーと思っています。
 
 



2003.9.13・21            ◆◆関の山◆◆


 筑豊の飯塚と田川を結ぶ国道201の最高所が烏尾(からすお)峠でその山並みの最高峰が関の山。近くに
ある香春岳は石灰岩の採掘で山頂から削られているがこの山は山腹を南側から削られている。車で峠を越える
たびに気になっていた山だがそのうち削り取られて平地になってしまうのかと勝手に思い込んでいて登山の対
象にしていなかった。いろんな人に山頂は草原で展望もいいよと聞いていたので登ってみることにした。

 西側の庄内町から登ることにしたが山はこの辺の土地勘がなくなかなか登山口のキャンプ場に着かない。ず
いぶんうろうろして庄内駅から登山口にたどり着いたのは11時過ぎ。管理人のおっちゃんに挨拶してゲート
の閉鎖時間の4時には下山する約束で上り始める。

 渓流に沿った道を詰めて新道から草原の頂稜を緩やかに登れば数個の石灰岩の中に山頂標識があり評判どお
り展望はいい。8月に登った大法白馬山が南に、香春岳が北東に程よい近さで見えている。急に西側の空から
真っ黒の雲が移動してきてそれまでの青空が一転してあっという間に土砂降りの雨になる。なんとか傘を開い
たが雨具を取り出す暇はなく、タオルに包んでカメラを守る。とにかく、最近のカメラは水に弱いのだ。直立
不動の姿勢で30分ほど雨をやり過ごし、小ぶりになったところで稜線伝いの大山に向かうが写真を撮ってな
かったのに気づいて小雨の中でポイントの場所や標識の撮影。山頂を離れると再び青空が戻る。自慢の展望は
写せなかった。

 大山の途中に登山道崩壊、進入禁止の看板があったが行けるとこまで行って見ようと決めて大山についたが
何のことはない。さらに進んで稜線から左右に道が分岐して、キャンプ場に戻るため左に下り始める。木段が
現れて林道に降り着く。ここから左に進もうとしたら大きく崩壊して進めない。やむなく右に進んで降り口を
探す。平坦な道がやっと下り始めて「しめしめ」と思っていたら突然、道がなくなってしまった。下から風に
乗ってスピーカーの歌声が流れているので強引に降りようかとも思ったがすでに3時、おっちゃんとの約束の
4時まであと1時間しかない。遅れて遭難騒ぎになれば迷惑がかかるし、359メートルの里山でガイドブッ
クの著者が遭難したら物笑いのタネ。意を決してもと来た道を引き返す。

 約束の4時に間に合うように小走りで急坂を登り返す。ハーハー、ゼーゼー、 ヒー ヒー、何とか4時前に
戻ると管理人はいないが鍵は開いていて一安心。あとで施錠に来るつもりなのか。

 翌週、今度は東側の田川から登るつもりで登山道を探したが見つからない。ダンプの通る作業道でなくなっ
てしまったのか見つからないだけか。先週、「関の山バス停45分」の標識が山頂近くの展望台にあったのだ
が・・・・。  やむなく、別の山に変更。

           
縦走は無理、関の山が関の山って笑われそうな 




2003.9.7・8        ◆◆トレッキング釈迦から岳滅鬼◆◆


  三月のゲンカイツツジのころ、インターネットの会の親分と二人で釈迦、大日に登った。
そのとき、いろいろ問い合わせたいことがあって、地元、宝珠山村の役場に電話をすると担当の職員さんは親切に応じてくれたつ
いでにトレッキングの話をはじめた。こちらもこの
トレッキングコースはなんとか改訂版に載せたかったが何しろアクセスが悪くあきらめて
いた。
 でも、いつかなんらかの形でこのトレッキングコースを紹介したいと思い続けていたこともあって役場(実際は商工会主催)に
協力を申し出た。要は参加者を増やす協力だ。ヤマケイに
掲載の手配を頼み、おかはち氏にラジオで紹介してもらった。棚田米
などのお土産つきで。
 
  目標の80人をクリアーしないと見栄を張ったしめしがつかないがそんなことよりこのコースのすばらしさを多くの登山者に知ってもら
いたいのが本音だ。知り合いのいくつもの山仲間にも
声をかけて直接、間接の知り合いで34人、定員オーバーの110人がつどっ
た。
 
  あとは参加されたみんながこのコースに満足されるかどうかの問題。 
宿泊組は50人、三食(アルコール込み)、バスの送迎、温泉代、JRの切符代 、保険代などを入れて2500円と格安この上な
い。
 
  交流会は田舎料理にカッポ酒、山伏太鼓の披露が始まると山の端からから月が昇る。
月を見ると興奮するのかレイ、ミカの二人が飛び入りで詩吟をうなる。平山氏も山の歌をみんなに強要する。これもまた楽しい。
 
  翌日は岩屋の駅前に日帰り組みやスタッフの人を含めると140人ほどでごった返している。6班に分かれて登りだす。最初の釈
迦の山頂は狭くて混雑していたが次第に秩序ができてきて
班内の人たちとの会話が始まる。ひんやりしてるところ、蒸し暑いところの
繰り返し。ちょうど
疲れが出てきたころ突然スタッフの人が姿を現して冷たーいお茶の差し入れ。気配り満点。

  岳滅鬼に近づくにつれて見事な落葉樹の林と照葉樹の森の繰り返しをして山頂へ。
ここで班が違う人たちと顔合わせが始まる。
さすがネットの親分は顔が広く何人もの人が挨拶
に来る。
 
 下山は岩場がいくつかあってスタッフの人も気を使っていたが全員無事通過したらしい。 
峠から先はだらだらと杉林の中を下り、その先は舗装の林道歩きで一気に疲れてきたころにしゃくなげ荘に着く。芋の子を洗うとはこ
んなことをいうのだろうか、僕はシャンプーもままならず
別の知り合いは浴槽にも入れなかったといっていた。止むをえんだろうなー。
 
  彦山駅から岩屋駅まではじめての日田彦山線の一駅の旅、ぜんーんぶトンネルのなか。
 解散式のあと、たっぷり名水を汲んで帰路につく。
 
              村人の熱き人情を感じてくれたか110人の仲間たち
 

2003.8.31          ◆◆大法白馬山◆◆



  昨年12月に歩いていて、改訂版の本にも載せるつもりだったがどんなに探しても取材メモが見つからない。そのうちこの山のこと
はすっかり忘れてしまっていたが、締め切った後でもう3山追加
してほしいと出版社からの依頼があり、先週のカラ迫岳のほかにもう
二山、何とかしなくてはならな
い。そんな事情でこの山に登ることにした。写真はあるし、コースガイドさえできたらいいのでのんびり
歩けばいい。天気は昼から雨の予報だが2時間半もあれば一周できる低山なのでその前におりつけばいいとのんびりしたもの。
  レイさんからどっかに連れてケーと催促の電話はちょうど出発前のタイミングのよさ。 渡りに舟、前回のモデルベッカムじゃーなかっ
たいつもの僕だったのでモデルも頼める。

 
  前回の逆コースの梅林公園から登り始める。椎の木が主体の照葉樹の森でエノキ、カゴノキヤマモモなどのほかムクロジ、バクチ
ノキは市と県の天然記念物とのこと。山麓にあるお寺の境内
のためか自然が保たれ植林の木は見当たらない。やや荒れた天拝山
っていう感じの山だ。

 
  出会ったのはわずかに一人、レイさんもいい山よねーという。載せるか・・・・。
 稜線に出ればなんとも目立たない白馬山、大法山を過ぎて唯一の展望所でお昼。三郡山地と福智山地、飯塚市街が岩の上か
ら見える。少し、下って今度は南に英彦山と鷹巣山が独特
の山容を見せている。
 
  ここから30分ほどでバス停へ、レイさんに日陰で待ってもらって梅林公園に車を取りに登り返す。 
これがなんともしんどかった、暑かった。
 
  時間はたっぷりあるので初めてのレイさんをフルーツの里、嘉穂町でりんごとなしを買って
これもはじめてという夜須高原と経由して
帰途に着く。

            雨の予報、信じる馬鹿に疑う馬鹿  登ってみてから考えよう




2003.8.24        ◆◆無名山カラ迫岳◆◆


 
 福岡県の山を手がけている僕が知らない山が新聞に出ている。よく読むとすこぶる展望のいい山らしい。どーも、釈迦、御前
の撮影にちょうどよさそうな距離と位置、「よーし行くぞ」と
新聞にでた翌日の日曜にいつものレイさん、ミカちゃんを誘って星野村
へ。この村はまったく初めて
のレイさん、石割岳の取材で数回訪れただけの僕と、この村が気に入っていて何度も来たことのある
ミカちゃん、絶妙の取り合わせなのかアンバランスなでこぼこトリオなのか気になるところだ。

 
 新聞に出ている登山口から大きな展望を期待して杉林の稜線を登る。第一ピークで下山している三人組と立ち話。彼らも
新聞をみて来たらしいが登山口を間違えて予定の40分が
倍以上かかったといっている。そちらのコースが気になって尋ねるつも
りだったがいつの間にか話題
が変わって、僕と雷山で会ったことがあると男性が話し始める。10年以上前のことでこちらはさっぱ
り覚えておらず言葉を濁して別れる。
 
 最初の急坂を過ぎるとあとはだらだらっとした登りで山頂に立つ。期待通りの釈迦、御前の展望に満足。木陰で早めの昼飯、
ひんやりするほど心地よいそよ風は5月の薫風を思わせるほどだ。
 
 例によって、4段と2段の腕前じゃないのど前の詩吟をうなりだす二人。二部合唱というのかと思っていたら合吟(ごうぎん)とい
うのだそうだ。吟ずるも二人なら観客も単独行の男性と僕の
二人。この男性もやっぱり登山口を間違えてきたというし、このあと
次々と登ってくる人もほとんど
間違えて来たというのだ。そのコースの概要を男性に聞くと沢に沿った自然林のいいコースですよ
教えてくれた。そっちに下りたいけど車が峠に・・・・。
 
 分岐に来るとミカちゃんがこっちの気持ち察したように、自分が車に戻って下で待ってるから沢のコースを下ってみたらと殊勝なこ
とを言い出す。でも、素人二人をほおっておいて自分だけ好き
なルートを下ることはできんと断ってもと来た道を数歩、歩いてスト
ップ。僕だけ別ルートを下ること
にさせてもらった。迷いに迷った挙句の決断、吉とでるか蛇とでるか。
 
 下り始めると金鉱の坑口が2箇所あったり、ずーっと自然林が続く感じのいい沢沿いのはっきりした道でもと来た道を引き返した
二人に申し訳ない気がしたのだった。
 
 しかし、林道に降りついてからが長かった。地図に載っている沢に沿って直線的に下る道が見つからずずいぶん遠回りして予定
を30分以上オーバーして待ち合わせの橋で二人と落ち合った。
 
        山中はひんやり、でも帰りの舗装路は暑かった 近くの日田ではこの夏一番の暑さとか
            



2003.7.26・27        ◆◆大山は花の山◆◆


  数年前、妻と大山に行ったのは7月31日、8月1日であった。お目当てのクガイソウはすこし盛りを過ぎていて今度来るときは
7月20日ころにしようと思って
いた。しかし、毎年雑用が重なり、なかなか実現できないでいた。

  今年も、分県ガイドが終わってやっと念願のクガイソウに逢えるかなーと考えていた矢先に出版社からあと6山追加してほしい
と連絡が入り、しかも完成も9月
から来年1月に延ばしてとのこと。つらいのよねー、出版が遅れるのは。それで今年もだめかと思
っていたら、「大山へ行きませんか」のお誘い。

  男一人に女が6人、どーもボデイガード、ガイド、運転手、割り勘要員などの
期待があるらしい。こちらもクガイソウに逢いたくて
このうまい話にのることにした。

  天気は上々、500キロの道も苦にならずキャンプ場へ。しかし到着と同時に
霧雨に、雨の中でテントの設営。食事は炊事場
を占拠して、地元のメル友らしき男性二人も加わり3時間ほどかけてゆっくり楽しむ。

  その日は近くにある大山滝開きの前夜祭らしいが雨の中、参加者は少ない。
8人のエレキバンドがベンチャーズをテケテケとやっ
ても数人が見てるだけ。
ステージの先端に置いてある蚊取り線香の煙がゆらゆらと昇っている。

  4時起床の命令に11時前にテントに、寝つきは早いが目覚めるのも早い。
3時ころ、テントをたたく雨音が激しくなってきてウン
ザリ。山は雨でもなんとかなるけどテントの撤収がつらいのよねー。
 
  みんなが起きだして朝飯が済んだころ、雲が切れ薄日が差してきて撤収は
以外に楽に終わって、山も晴れそうな気配。
いいぞー。

  夏山登山口まで1時間ほどかかり、8時ころから歩き始める。ブナの美しい
森がつづく。しかし、ふたたび霧雨が、でもあんまり気
にならない。

  ブナの森を抜けると6合目、いよいよ、クガイソウちゃんに会えるぞー。
ハハコグサ、ホトトギス、ヤマアジサイ、イヨフウロ、シモツケ、
シモツケソウ
オダマキ、お目当てのクガイソウ。僕の好きなイヨフウロやシモツケソウは九重でも見られるがクガイソウはない。登りは
人の列と雨で撮影はできずに山頂へ。
やっと、雨が止んでくれた。

  帰りは霧雨、木道から花たちと語らい、ダイセンキャラボクの独特の景観を
楽しみながらゆっくり下る。しかし、登山者の行列がつ
づき、なかなか進まない。
見納めのクガイソウに別れを告げて分岐を右に、こちらは人は少なく、存分にブナの森を楽しむ。かりに花
がなくてもこの森だけで大山は十分、われわれを
魅了するだろう。とくに、僕はブナの森が大好き人間なのだ。

  涸れ沢を渡ると北壁にわずかだが雪渓が残っている。九州人にとっては雪渓
はあんまり見れないので一人で満足、みんなきずい
たかなー。

  大山神社でレイさんの詩吟、そのあと旅館の風呂で汗を流す。麓に温泉がないのはなんともおかしい気がするけどないものはない
のだ。

  帰りの500キロはとにかく遠く、行きの倍以上の感じ。筑紫野インターを降りた
のは夜の11時過ぎ。
 
          よかったー、大山の花たち。つかれたー、帰りの道。秋にも行きたい
 
 




2003.7.6          ◆◆
雁股、ふたたび


 
  1ヶ月前の6月7日、肝心のカメラを忘れて登った雁股山、今度はちゃんとチェックして万全を帰して家を出る。予報は1日中、曇り。
しかし、すでに小雨がぱらついている。
日田を出て山国町まで来ると雲の中に3割ほど青空がのぞいている。麓の大平村に入ると雲
きが怪しくなってきたがとにかく山頂が見えていて全容の写真を撮る。前回、カメラのない分
詳細な記録をとっていたので今日は撮影だ
けに専念。そこここに咲いていたヤマツツジはすでに
終わっていて、花はなんにも見つからない。 今日は単独行のため自分がモデル、こ
れがなんとも
いやでいやでたまらない。ずんぐり、ムックリの親父がモデルじゃー読者の皆さんにも紹介される雁股山にも気の毒でしょうが
ない。撮影ポイントは少なく時間はそんなにかからないがメインの
写真がなかなか撮れない。麓の写真も曇りでは多くは期待できんだろ
う。

  そうなるとモデルのよしあしが仕上がりを左右する。ベッカムでもモデルになってくれるといいけど。
10年前にはよく見えていた修験の山、
桧原山は今は木々にさえぎられてぜんぜん駄目。
古い写真を使うわけにもいかんようだ。あとは標識くらいしか写すものはない。今考え
ると先週
はモデルに恵まれて幸せだったのだ。幸せってそのときは案外わからんもののようだ。 東峰と西峰付近でたくさん撮って下山開
始。すごい急な坂が待っていて雨上がりに加えて、もう
ひとつ悪条件が重なっていて2度しりもちをつく羽目に。 くそーと思っても誰にも文
句が言えない。
 
  なんとか、愛車デリカの待つ林道に戻ると蒸し暑いひざしが、急いで全容のポイントに走ると
山頂は雲の中、こんなことの繰り返しを何
回したことか。
 
                       今度は登山靴忘れて 雁股山
 




2003.6.29          ◆◆
三国山、国見山、再登

 
  先々週、新ルートに挑戦したが山頂に達しなかった三国、国見を再び目指した。本の締め切りが6月30日、あと1日しかないので
安全を期して従来のルートを辿る予定にしていた。
 
  レイさんに「同行したい人があったらどうぞ」といっていたら全部で6人になった。車は2台。
 「しめしめ、車が2台なら回遊ルートをとれるかもしれない。」と計画を一部修正。1台を前回のスタート地点に配置して、もう1台に全
員乗って従来ルートの登山口へ。これなら勝手知ったる
道だ。ここにくる途中、沢が轟々と音を立てて流れていたので、最初の渡渉が
心配だったが
たいしたことなく通過できた。道は昔より幾分分かりやすくなってはいたがあんまり登山者が多いとは思えない。三国の山
頂には1時間ほどで立てたが山群の盟主、八方ガ岳が雲に隠れている。
このコースはやっぱり眼前の八方ガ岳が見えないと話にならな
いのだ。
 
   山頂のお昼は豪華だった。いつもは重いカメラ機材のせいで食事は簡単なものばかりだが今日は地鶏焼や食後のコーヒーとデザート
のサクランボ。悪くないなー。
 
  縦走路は最初は暗い森だが後半は僕の好きな岩場もあり、シャクナゲも多く、明るい林に変化して15時過ぎに国見山に立つ。
 
  帰りは未知のコースを下るか、元来た道を引き返すか迷っていたら、全員、未知のコースがいいという。菊鹿町の道と分かれ、右の林
道に下る分岐にも、降り立った林道にも標識
がなく、地図と役場からもらった略図を頼りに道を探す。林道のカーブミラーのところで初め
標識を見つける。後は、なんとか下の林道に出て、最初の車の場所に戻りついたのだった。
 
  さかりのヤマアジサイと途中で見たイチヤクソウが今日の収穫。ほかの5人は満足したのだろうか。
 
         紹介するのは従来ルート、でもチョッピリ満足、食事と新ルート
 
 

2003.6.21          ◆◆
障子ヶ岳

 
  昼飯を食べていると例によって携帯電話がなり始める。「きゃー、きれいかよー、オオヤマレンゲ」背後で驚喜の叫びも耳に入ってくる。
「どこにおるとー」、「障子、障子」とふたたびおばちゃんの叫
び。「僕も障子」というと「えー、どこどこ」と探している様子。
 
  こちらは福岡県の障子ケ岳、あちらは祖母、傾の障子岳。こちらは仕事、あちらは遊び。くそー。再び、携帯の音。今度はインターネ
ットの山クラブの二人連れ、こちらの女性もオオヤマレンゲに
興奮している。「何分咲きー?」とたずねてもよく分からんらしいがまだつぼみ
もたくさん付いている
という。知り合いの夫婦連れは僕の情報を頼りに九重に、やっぱりオオヤマレンゲ。

  今日の障子ケ岳は香春町と勝山町の境にある山城の跡で展望のいい山だ。従来のコースは後回しにして香春町宮原からの最短
コースを歩くことにした。登山口が分かりにくく、スタートに
手間取ったが1時間ほどで山頂に立てるだろうと予測して回遊コースで登山口
に戻り、今度は
勝山側から回遊しようともくろんでいた。そして、ベストコースの組み合わせを設定したかったのだ。
 
  途中から小雨も降り出し、おまけに道を夏草がかぶさってズボンはじとじと。山頂にたっても雨は止まない。ガスがして自慢の展望もか
すんでいまいち。今日は2回登頂はあきらめ、雨があがる
まで上でねばることにした。天気予報はどこも曇りか晴れ。携帯の連中もみん
なそよ風の吹く曇り
というがここだけ雨か。

  1時間半ほど暇をつぶしていると予想どおり、雨はあがった。霞も少しうすくなりなんとかカメラに収める。少しして地元の夫婦連れが登
ってこられて立ち話。子供を育てあげて、去年から登山を
はじめたそうだ。ザックからだして見せてくれたのは真新しい僕の本だった。相手
も喜んでくれ、ぼくも
うれしかーの気持ち。先に下山し始め、従来のコースがやっぱりいいようだと感じた。味見峠から旧道をうんざりしなが
ら登山口に戻り、少し時間がありそうだたっだので勝山側の登山口へ。


  車で行けるところまで行って後は歩くつもりだったが前日の台風の影響だろうか、道に倒木が多く池のすぐ上で引き返すことにした。
コース設定も目途が立ったので帰路につく。

 
  取材も残り1山になって心に余裕ができたのか、オオヤマレンゲが頭にちらついてしょうがない。
 インターネットの会の親分も明日、祖母にむかうとの誘い水に乗って、今年、初めて県外の山に行く決心をした。同行者も決まり、翌日
6時に集合したが雨。先発した親分は熊本付近を走って
いるらしい。 こちら3人はどーせ雨だからと中止を決定して親分に連絡すると
親分も中止を聞いて
急に戦意喪失したらしく引き返す途中とのこと。
            中止を決めると晴れてきた 女心とよーおお、やーまの天気よー
 
         
 
2003.6.15          ◆◆三国山、国見山

 
  筑後と肥後、つまり福岡県南部と熊本県北部にまたがる県境の稜線は筑肥山地と呼ばれている。東側にある三国山は大分県にも
 接していて、一方、国見山の山頂は熊本県側に入り込んでいる。T字の足の位置にある矢部村の登山口から東(左)に三国を往復し
 次に西(右)にある国見を往復して戻るのがすでに本で紹介しているコースだが役場に問い合わせるともうひとつ国見側にもコースがあり
 二つの登山口は林道で結ばれていると願ってもない話に早速そのコースを登りに使って従来のコースを下りに使おうともくろんで登山口へ
 、これなら上手に回遊ができそうだ。
 
  最近山づいているレイさんとミカちゃんが今日のメンバー。前日の雨でめれた草を分けて荒れた林道を行く。キイチゴを頬ばったり、ウド
の若芽を摘んだしながら山頂まで標高差は400メートルほど、1時間半もあれば着くだろうとのんびり登っていた。 しかし、予想に反して
誰も
歩いた形跡がない。杉林に入ると踏み跡は消えてしまって適当に山頂の方角に向かって倒木を分けて進む。時折、赤いテープを見
つけて
この道が正しいルートだろうと不安と期待で登っていく。前方と左上部が林が切れて明るく、左を地図にある林道と検討をつけて登
ると林
道ではなく伐採地だった。すぐ南に目指す国見山が200メートルほどの距離に見えている。しかしルートは見つからない。一人な
ら強引
に杉林を突破して進もうと思ってみたが連れがいるので無理は禁物とここでお昼にすることにした。見渡すと釈迦、御前は雲の中
だが横
には渡神岳も見えていて、矢部の集落も望まれる展望のいいところだった。
 
  車に弁当を忘れてきたらしく二人におすそ分けしてもらう。最近、カメラを忘れたり、登山靴を忘れたり、今日は弁当、うーーん。
 帰りはより慎重に来た道を探して下り、舗装の終点で標識を確認するとなんと反対の道とわかった。げー。
 その道を登り返す気力もなくなり以前の登山口まで車で行くと佐賀ナンバーのマイクロバスと乗用車が無人で止まっており、20人ほど
 の人が三国側から登ったのがわかった。今日の登山はここまで。ついてないときにばたばたもしょうがないとあきらめよう。
 
  少しくだった物産館でコーヒーを飲んで、僕は忘れた弁当をその店で食べる。近くの渓流公園で源水を汲んで土産に。
 この源水は福岡のアンテナショップ、ソマリアンでも使われている名水だそうな。ここで汲むのは無料だ。
 
  なーんにも収穫のない山行だったが連れの二人は意外に満足していたのが不思議だった。
                 道なき山行は久しぶり もくろみがはずれた          
 
 
 
2003.6.7          ◆◆脳裏に浮かぶ雁股山

 
 カタクリの群生地は雁俣山だが英彦山山地の東側にあるのが雁股山、自然歩道が通っているが平成3年の17,19号台風で山腹が
剥ぎ取られ
杉や桧の倒木が櫛の歯のようになぎ倒されていて歩行は無理な山域であった。次第に修復されいまでは英彦山から大平
山まで安全に歩けます
よと教えてくれたのは私が台風直後の悲惨な状況を教えていた県の担当者だった。5年以上たってもこちらの
名前を覚えてくれていた。
 

 その後、犬が岳より東側の県境の稜線は歩いていない。大平山にむかう草原の尾根道はなかなか素敵なコースだが歩いたのは台
風の直前
だったからもう12年以上前のことになる。その大平山は福岡県の山で紹介するのをためらっている。それはバス停から登山口
まで5キロ以上あり
しかも、往復登山しか設定できない。大分県側の耶馬渓に降りるのでは福岡県の山にならないのだ。迷ってしまう。

 それですぐ隣の雁股山を優先して今回歩くことにした。この山はバス停から上手に回遊できるからだ。金代から双峰の山容が望めカ
メラをとり
出そうとしたらどこにもない。シマッタ、忘れてきたかと悔やんでも後の祭りうーん。以前、ヤマケイの編集長にたまにはカメラを持
たずに歩いたほうが
勉強になるよといわれたのを思い出して気を取り直して歩き始める。でも、なーんか寂しい気分。

 稜線に出るとヤマツツジが鮮やかに咲き競っている。しかもここのは色が濃いのだ。しかも小さな岩の上に格好よく咲いているがどうにも
ならん。
途中で出会ったのは夫婦連れの一組だけ。展望はほとんどない。僕の本には展望がいいと書いているのに誰からもクレームが
来ないのが
不思議なくらいだ。やっぱり、さぼらずに歩いておくもんだと自分に言い聞かせる。

 二つの山頂だけははっきりと記憶があったがそれでもだいぶ印象がかわっていた。10年以上経つもんなー。以前もヤマツツジのころに歩
いたが
タツナミソウに気が付いたのは今度がはじめて。

 林道に降りついて40分ほどこの林道を歩かなくてはならず、その間ずーっとキイチゴが多く長い林道が苦にならない。キイチゴは木イチ
ゴ、また
黄イチゴつまり木になる黄色のイチゴで酸味の利いた甘さで僕の一番好きなイチゴだ。どんどん口に投げ込む満足のひととき。
さらに下っていくと今度はみょうががいたるところに生えている。栽培ではなく自然に生えているらしいので若芽を10本ほど抜き取る。店
売っている花芽ではなく若芽の茎で案外だーれも知らんけど美味なのだ。

 撮影のない山行はあっという間に終わり、家に着いたのは夕方5時前だった。家内がひとこと、今日は山に行かんかったとねー。
                脳裏に写した雁股山、やっぱり負け惜しみか
 

2003.6.1          ◆◆浮岳は憂岳か?

  山のコースガイドを書くとき、僕はできる限り縦走コースを取り込んで紹介することにしている。展望のいい岩場があっ
たり、自然林が多く残
っているからだ。特に福岡県の山は低山が多いため往復登山では人工林の杉、桧しか目にしない場合が多いの
だ。でも、縦走するとその
味気ない山たちが魅力的な山に変身する感じがする

  それで、今回も縦走コースを意識して脊振山地の四山をどう組み合わせるかを悩んでいた。十坊山、浮岳、女岳、
二丈岳の四山のことだ。先週、十坊、先々週に女岳と二丈岳を歩いており今日、浮岳を歩いて後はベストのコース設
定の組み合わせを考えることにして登山口の白木峠へ、今日の同行者はレイさん。


  このコースは大半が面白みのない人工林ということは10年ほど前に何度も登ってわかってはいても十坊山とを結ぶ縦走路の一部だけ
いておかないわけにはいかないのだ。

  歩き始めは鼻歌交じりで機嫌がよかったレイさんもいつまでも続く杉と桧の林、しかも赤土の急坂に変わり次第に口数が減ってくる。
 やっと、カシの多い照葉樹の森に入ったが坂はさらに傾斜がきつくなり、しかも濡れたカシの落ち葉はやたら滑る
のだ。「もうすぐ、展望のいい岩場に着くから」とだまし、だまし登りついたその岩場は周りの木々が大きくなって
いて展望ゼロ。僕の本には「一番の展望台」と書いている岩場なのだ。でも、なんとかごまかして山頂へ。

  だーれもいない山頂は北側が切り分けてあるが霧がしていて何にも見えず、しかもやたらと寒い最悪の状態。僕は反対側の荒谷峠ま
 歩いておきたかったが機嫌の悪いレイさんになかなか切り出せない。

   昼飯を食べて、麓で買ってきたデザートの甘夏が予想以上においしく、レイさんの機嫌が良くなってきた頃合いを見計らって、「ちょっと
、反
対側に下って見ようか、いいとこがあるかもしれんから」とかるーく打診なんとか了解を取り付けて下り始めるとすぐに南の七山村、北
の福吉
の両方が見える場所があった。初めての展望を楽しむ。しかもずーっと落葉樹の気持ちいい林が続き二人とも満足。すぐ下にある
ヤマボウ
シの多い岩に登ったが花はいまいち元気がない。

  いつの間にか林道に降りついて再び登り返す。白竜稲荷に立ち寄りその上にある岩場の登り口のテープを見つけ岩に立つ。  ここは
最高の
場所だった。平らな広いテーブルのようで日向もあれば木陰もあり、なにより最高の展望台だったのだ。機嫌
を直したレイさんはたからかに
詩吟をうなる。やっぱり、うろうろ歩き回ったもんが勝ちやなー、とこちらは自己満
足。
  山頂に戻る途中の3時過ぎ、20人ほどのグループを追い越す。 
聞けば、長崎のグループで脊振山地を6回に分けて分割縦走中、今日は最終日で十坊までとのこと。すごいなー。

  このグループと先になったり後になったりしながら降りていくと朝には見えなかった浮岳の秀麗な山容を返り見ることができ、すっかり機嫌
取り戻したレイさんと白木峠へ戻りつく。十坊へ登りだした長崎組に別れを告げて。
 
                      結果よければすべてよし


2003.5.24          ◆◆十坊山◆◆

  脊振山地の最西端にあるのがこの十坊山、一方最東端に我が家から近い基山があり、いつかこの間を縦走しようともくろんではいてもなかなか実現しない。地図の上では何度も歩いているが実際には第一歩のスタートができない。しかし、僕の山仲間は分割縦走であったが基山から十坊までを歩きとおし地図に赤線を引いて自慢そうに見せにきた。雷山、羽金山、女岳の間が一番苦労したらしいがなんとか行けるという。
  先週は洗谷から雷山、二丈,女岳と脊振山地づいているが今日は十坊山へ。いつか基山から歩くぞーと自分に言い聞かせながら。
  麓の福吉付近から十坊と浮岳を撮影するつもりだったがかすんでいてどうにもならず、次にまむし温泉を撮影、ついでに本に載せる了解をとりにいくと、現れた支配人さんは親切な人でいろいろ付近の山のを教えてくれる。それにあまえて「登山者もここの駐車場に駐車してもいいのですか」とたずねるとオーケーだけでなく登山者は100円割り引きでいいとのこと。発進しようとしたら件の支配人さんが数冊のアルバムを抱えてきて、しばし山談義。
  山中は杉林ばかりでまったく面白くないし、展望もなく、暑いだけにうんざりしながらなんとか山頂へ、この山の自慢の展望も今日はどうにもならない。虹の松原もはっきりしない。また来るか。
  白木峠の下り道は赤、黄色の野いちごがたくさんあってとっては口に運ぶ。夫婦連れの登山者は一言もしゃべらずもくもくと食べている。
  白木峠からは狭い町道が近道で途中で浮岳神社に寄って帰る。 今日は写真にならないが撮影ポイントを求めて、雷山、浮岳林道を帰路にとる。二丈岳のアングルのいい場所とうどがたくさん取れたのが今日の収穫。 
                 転んでもただではおきない、撮れなくても採ってくる 

2003.5.18        ◆◆洗谷から 雷山◆◆

 初版の時にも洗谷コースを一般ルートとして紹介するかどうか、大いに迷った。でも、歩いた人達からいいコースだと評判がよかったので今回の改訂にもこのコースを取り入れるつもりで一人で歩いてみた。
 いつもより水かさが多く渡渉に手間取る所もあったが新緑を楽しみながらユックリ、ユックリ、安全が第一、一人歩きは無理はできない。
 でも、慎重になりすぎたのか失敗して背中からドボン、靴やズボンがずぶ 濡れ、ザックも水に浸かったが幸いカメラは無事だった。靴下が濡れて気持ちが悪かったがズボンは気にならず新緑の渓谷を進む。
 次第に側壁が狭くなり、こんなとこ行けるかナーと不安を感じるのは年のせいだろうか。人に紹介してもいいのだろうかと再び考える。
 とにかく、二段の滝まで来るとあとはそんなに危険な所はないはずだ。 一服していると足下にはタツナミソウやラショウモンカズラがたくさん咲いている。やっぱり、ここまでは緊張していて気づかなかったのかなー。
 稜線に出て、着信の主のインターネットの会の親分に連絡すると目と鼻の先の井原の山頂にいるとの連絡を受ける。こっちに来ませんかーの誘いを断って、反対の雷山へ向かう。今日は仕事なのだと自分に言い聞かせて。
 稜線の写真はミツバツツジときれいどころ2人の写真を連休に来てたくさん撮っていたので省略。山頂も省略。千如寺への下山路はひさしぶりだった。清賀の滝を過ぎると新しい林道が出来ていて右に行くのか左に行くのかそれとも別の登山道があるのか立ち往生。うーーん。 幸い、夫婦ずれが降りてこられて教えてもらう。恥ずかしい話。
 千如寺から今度は洗谷の入口まで登り返さなくてはならない。下山してまた登るのは気分的のも疲れるが連休の写真と今日の渓谷の写真を組み合わせたらいいコースガイドが出来そうな満足感で帰路に着く。     
          
でも、洗谷は一人で歩かんほうがいいよー
              

2003.5.10        ◆◆新緑輝く 犬ガ岳◆◆

  僕は犬が岳は野峠から歩くのが好きだ。それに登山口まで約70q。
でも、今日はメインコースの豊前市から登ることにした。こちらだと122q と県内の山では我が家から最も遠い。九重の長者原でも100q弱。
 この豊前からのコースは変化に富んだ回遊コースがとれるので本で紹介するのはこちらに軍配があがる。
 早朝に出発して求菩提登山口付近で求菩提山と目指す犬が岳を撮影、 駐車場は8時過ぎにはすでに満杯。なんとかもぐり込む。
 15年ほど前までは犬が岳のシャクナゲの花期は5月20日頃だったが 温暖化の影響かそれとも平成3年の台風でブナの被害で林床に直接日光 があたり花期が早まったのか、最近は連休から10日前後がシーズン。 今日は10日、ギリギリの最盛期を期待して稜線へ、やっぱり花は多いが 盛りを過ぎかけていまいち元気がない。なかなか撮影に適した花が見あたらないがなんとか数カ所で撮影。山頂は座るところもないほどの混雑。
 大竿峠までのミズナラの若葉を透過光で撮りたかったが急に曇ってきてあきらめて一の岳へ、残念ながらここのミツバツツジも終わっていて自慢の展望もかすんでいる。やっと英彦山が見えるだけで九重は見えない。
 熊本から来たという単独行の読者の方と話していると連休に宇土内から大崩、鹿納を歩いて感激したとのこと。最近、結構あのコースを歩く人も少しづつ増えてきたらしく、本で紹介した者にとっては何とも嬉しい話。
 経読林道からかえりみる山腹の新緑はちょうど日が射してきてしばらく うっとりして眺めていた。この山の魅力はシャクナゲがなくても新緑だけでもじゅうぶん僕を魅了した。あとは暗い渓流に沿って駐車場に戻るといつものように僕のデリカはポツンと一台で主を待っていた。
 11日から13日にかけて藤田晴一氏の案内で岩崎元郎氏の一行4人が祖母、傾を縦走、僕も行きたかったけど平日に山行できる身分ではない。 昨年、岩崎氏に5月の連休にアケボノツツジを見に来ませんかとお誘い していたのに応えてきてくれたのだが1週間遅れためアケボノツツジすでに は終わっていたそうだ。でも楽しかったですよーと報告があった。
 今度は秋の大崩に来ませんか、僕も土日なら行けるからと電話を切っ た。
            
山だけで飯が食える岩崎氏がうらやましい
          

2003.5.4.5        ◆◆連休の山歩き 井原山◆◆

  5月2日は友人の別荘泊まり、目の前に新緑の三俣山がそびえていたが英彦山の東隣の鷹ノ巣山へ、妻と2人。群青の空に新緑がまぶしい。 シャクナゲもちょうど見頃、今年のシャクナゲは早咲き、しかも表年のようで楽しい山行きとなって久しぶりの妻も喜んでくれた。
  翌、4日はこれも見頃の筈、ともくろんでいた井原山へ。れいさん、ミカちゃんを誘う。分県ガイドの表紙の写真がまだ気に入ったものがなく、井原山にしたのだ。モデルは申し分ない。問題は僕の写真の腕とスッキリ晴わたった空が欲しい。最近は晴れてはいても遠景がかすんでいていい写真がなかなか撮れないのだ。特にこの井原山の場合は近景のミツバツツジは様にはなるけどうしても遠景の脊振、金山がシャープに写っていないと写真にならない。そんな願いを込めて登り着いた山頂は期待していたミツバツツジはベスト。遠景はかすんではいるが脊振のドームは見えている。重いカメラをセットしてたて位置、よこ位置、モデル入り、モデルなし、また場所も数カ所で同じことの繰り返し。ここで失敗するとあとがないので慎重に何枚も、何枚もシャッターを切る。撮れたかナー。
  縦走路の写真は毎年、撮影しているのでたくさんストックがあるけど今日はモデルがいいので35ミリで4本(約150枚)もフィルムを使ってしまっ た。  僕は技術はないのでとにかくたくさん写してまぐれあたりを期待するタイプなので(こんな写真家ってほかにおるかなー)とにかく枚数が多くなる。
  縦走路も期待に違わずちょうど見頃、この時期はじめての2人も喜んでくれた。
 
  翌日、5日もどこの山にしようかと迷っていたが昨日より空気が澄んで いたので再び井原山に、今度は一人で出かける。予想どおり昨日より空気が澄んでいたが昨日の場所のミツバツツジはすでに元気がない。 ベストポジションと思っていたがやむなく他の場所で撮影。
 早速、プリントに出して仕上がりを確認するとモデルさん2人の表情がなかなかいい。モデル入りの写真を編集者が求めているなら申し分ないが、シリーズものはなかなかほかの本とのかねあいでこちらの思いどおりにはいかない。それでモデルなしのが採用される可能性も多いのだ。
  モデル入りが採用されてもどちらのモデルさんが載るかの問題もある。 あの場所は一人づつしか撮れないとこなのだ。悩ましい問題。   
          
ミツバツツジと美女2人に囲まれて 井原山


2003.4.20       ◆◆石割岳は花の山 石割岳◆◆ 

  週末が近付くにつれ、天気予報は曇り時々晴から雨と悪くなる一方でとうとう金曜日の予報では80%の雨と最悪。19日の土曜日は25人のツ アーの同行、20日は先週3部咲きの情報を得ていた石割岳のヤマザクラがちょうど見頃の筈だと見込んでいたのに・・・・。
 ツアー登山はキャンセルできないのでとにかく出発して、平尾台まで来てみたが激しい雨に強風まで加わって登山の雰囲気ではない。鍾乳洞や下 関の唐戸市場の散策と観光旅行に変更して切り抜ける。幹事さんは大変。 翌日の石割岳も参加予定の人達の意見を聞いて観光旅行から帰ってすぐに中止を決定。やむをえんだろう。
 20日の朝になると昨日と同じく篠つく雨。中止が正解だったと自らの決定が正しかったと自己満足していたら9時半を過ぎると薄日が射してきた。 急遽、一人で出発、変わり身は早い。道沿いの筑後市の百名山という男 性に呼びかけると彼も一人でも行く予定だったという。彼は先週も石割岳に登っていて僕にとっては渡りに船の心境だ。
 登山口の広場にはバスが2台と車も15台ほど停まっている。この広場はシャクナゲ、ミツバツツジがちょうど見頃だが山腹のヤマザクラはガスで見えない。期待して登ったがどーも今朝までの強い風雨で散ってしまったようだ。 先週は3部咲き、今週は葉桜か、難しいなー。この山のヤマザクラはとうとう撮れなっかた。でも雨上がりのみずみずしい若葉にミツバツツジやシャクナゲ ピンクがとても鮮やかで男2人の山行でもそれほど無粋でもない。もちろんきれいどころが予定通り来てくれていればもっとよかったけど。
 よく整備された道を1時間で登り着いた山頂はガスでなんにも見えず寒くて仕方がない。熱いコーヒーを飲ませてもらってそうそうに下山開始。下りは別のコースだったがこちらも花の多い道で2人でした講評ではいい山の部類。  本に載せるには最低もう1回は来なくてはならないが彼は載せるべき山だという。では天気が良ければ来週も来るか、と心に決めて帰途につく。
          
バス2台の乗客はどこに行ったか だーれもいない石割岳                                                  

2003.4.13         ◆◆尺岳を一巡り◆◆


 尺岳は福智山の北、5qほどにある目立たない山だが1時間ほどで 山頂に立てることや山頂直下に草原の広場があり、ファミリー向けの 山だ。前回とは別のコースを紹介するつもりで周回コースのとれる直方市 の安入寺から歩きはじめる。だーれもいない麓の竜王が丘公園はシャクナ ゲが満開。鮮やかに咲いているのに見てあげる人が全然いないのは妙に わびしく、僕はゆっくり花に話しかける、「きれいねー」っと。
 登山道は竜王峡の上流を沢に沿って1時間ほどで山瀬越にでる。そのま ま下れば七重の滝に行くのだが縦走路を北に向かう。それまでは誰にも出 会わなかったが縦走路では何組ものグループとすれ違う。さすが人気のコ ースだ。広場は10組以上のグループがお昼の最中。ぽかぽか陽気に木 陰に場所を変える。
 山頂は以前より切り分けてあり福智山、平尾台も見えるようになっていた。 下山路の鉄塔横で地図で確認すると四方越は500メートル先とよんでいた が歩くとわずか2分で四方越らしき十字路に。現地と地図の位置が気になり、 おり着いて鉄塔がよく見える池から地図と照らし合わせると鉄塔の位置 は現地と合っている。違うのは四方越だが地図上の位置が違うのが、現地の 先にもう一つ地図と同じ位置に四方越あるのか分からない。気になりながら 帰り支度、あとは竜王峡の写真と全容の写真だ。竜王峡の入口の喫茶店の コーヒーは案外おいしかったなー。
 この付近にはレンゲ畑が多く、いちばん尺岳が格好よく見えるところを見つ けだして撮影。前景は申し分ないけど山のバランスが悪い。主役の尺岳がど うしても脇役より小さく写ってしまうのだがだからと言って場所を変えると 前景になるレンゲ畑がない。マーいいか。
 帰り着いても調べると他の本はみんな地図に合わせている。間違いに 気づいた人はいないようだ。どうしようか・・・・、弱ったナー。 しかし、自分を信じて四方越の位置を地図より東にずらして書き込む。
               
こんな苦労も楽しみのう 


2003.4.5        ◆◆お遍路さんと歩く山 若杉山◆◆
 
 久しぶりに連れがいる。もと、妖怪村(現在は廃村らしい)の秘書その2のミカちゃんと我が妻が同行者だ。それにJRを使って行くのも久しぶりなら若杉山も久しぶりと久しぶりの3れんちゃん。
 城戸駅は1番札所の南蔵院のあるとこで参拝客も多く、土産店も多い。 妻は店にはいるとビールとつまみを買ってザックに入れる。そーか、そろそろ、山頂でビールが欲しくなる季節になったのか。
 スタート地点から道が違うがかまわず進むと7番札所まできてやっと以前からの道に合流して一安心。どの札所も人はいないが必ず線香に煙がゆれている。車道より近道のへんろ道には石仏がそこここに見られ、花が飾ってある。やっぱり信仰の山は違うナー。山中の桜は今がベスト。特に三角寺は見事で2人のモデルに注文を付けてポーズをとらせる。と、いっても主役は桜、人は点景だ。でもモデルは期待するもんねー。
 旅館の並ぶ荒田高原から雲行きが怪しくなり寒くなってきた。でも、すぐ上に食べ頃のつくしがたくさん生えていて急遽、つくし採りが始まる。春はいつも山菜採りが始まるとコースタイムの記入を忘れてしまうほど。ぼくはつくしわらび、せり、たら、うど、つわぶき、となんでも好きだがどれも油で炒めると全部ひとりで食べてしまうほどなのだ。とにかくたくさん採れた。
 30人を超す白衣のグループとすれ違ったあと発信人不明の携帯の呼び出し音。なかなか聞き取れなっかたが相手は宮崎県の山をお願いしているK氏で日隠山でクマらしき獣に遭遇したと興奮状態、姿は見えなかったが2メートルくらい先のやぶの中から威嚇の声と黒い毛が見えたというのだ。 写真を撮っていれば大スクープだが聞き取れない。
 以前は見えていた三郡、宝満は若杉の山頂から見えなくなっていた。 帰りも以前はなかった大和の森遊歩道を下る。これも書き直しだ。 車道に出て舗装路歩きが案外長い。今日は車じゃないから駅前で ビールでも飲みたかったが僕は山クラブの花見に誘われていて時間がない。自宅に戻っても汗を流す時間もなく花見に出かける。
            
身も心も洗われた信仰の山 かなー?
   
      
2003.4.4           ◆◆九千部山◆◆  
 
 なにげなく見ていた新聞にバスの廃止路線が書かれている。その一つに九千部山の下山コースのバスが載っている。これはやばい。この便がなくなると歩いて筑紫野市の中心街に戻るのは至難の業だ。下山コースの 変更も考えて那珂川町を登、下山のコースで歩くことにした。
 佐賀橋からの登りは前に書いたとおりだが下山をグリーンピア那珂川のある桜谷コースにしよう。登りは10年ぶり、下りははじめて(最近、桜谷は登りにつかったが下りは歩いていない。)
 バス停から七曲峠までは以前は車は進入禁止だったが今は車で行けるようになっている、相変わらず道は狭いけど。こちらはてくてく歩く人。 七曲峠から登山道なる。このコースは常緑樹と落葉樹の繰り返しで植林帯をあるくことがないのでお気に入りの道だが残念なことに我が家は山を挟んで反対側になるためなかなか来にくいのだ。登山口まで1時間も余計にかかるもんなー。
 麓の桜は満開だが期待していた山桜は全然咲いていない。いくら温暖化が叫ばれていても山桜はやっぱり4月にならないとだめなようだ。九千部山って山桜の名所ってこと知らない人が多いもんねー。
 石谷山で今日も元気印のおばさん3人組に出会う。記念写真を撮って送る約束、案外僕は撮ってあげても送るのを忘れてしまうことが多い。
 人気の縦走路も肌寒い今日は歩く人が少ないがマウンテンバイクの外人さんの2人組に出会う、なんと半袖。コンニチハーと明るく挨拶。 九千部の山頂でさっきのおばさん3人組が遅れてやってきてしばらく一緒に下り、モデルを頼む。この写真も送ってあげますよーとかるーく約束。
 ゆっくり下るという3人組を残して先に下る。桜が満開のグリーンピアに下りしばらくぼーっと桜を見て車をとりに佐賀橋まで戻る。     
           
なーんもなくてもやっぱり楽しい九千部、一人旅
                 
2003.3.23         ◆◆迦ヶ岳大日岳◆◆  

 急用か口実かは分からんけど参加予定の美女2人が急に来れなくなって、今日は男2人で宝珠山村と添田町の境にある釈迦ヶ岳と大日岳へ。会員150人を擁するインターネットの会の大親分が同行者だ。
 改訂する本にこの山を載せるかどうかを検討するためで、僕は大日岳には登ったことがない。彼は登ったことがあるというので道案内に来てもらった次第。はじめての大日岳を先へ先に登ることにした。
 トンネルからすぐに稜線に出る。ロープで岩場をへつってあとは急坂をぬけると大岩があり南北の展望がよく、シャクナゲも目に付く。5つ目のピークが大日岳でちょうど1時間、案外メリハリのある山に満足。峠に戻り、再び急坂を一登りで釈迦の山頂、狭いが最高の展望を誇っている。
 今日の目的は登山だけではなくちょうど見頃のはずのゲンカイツツジの撮影。山中にもあるはずだが今日の二山には見あたらず、麓にある岩屋神社にでかける。咲いていてくれの期待通り社務所の背後に今が盛りと咲いている。コバノミツバツツジに似た小振りのつつじでアケボノツツジのように花期に葉は出ていない。この神社の境内は公園となっているが、ちょうど国東の鋸山をコンパクトにした岩山で散策というより登山と思って歩いたがいいようだ。大親分も喜んでくれた。面白いよー。
 しかし、まだ行きたいとこがふたつ、JR岩屋駅と千代丸温泉。岩屋駅の構内に釈迦ヶ岳トンネルの湧水が引かれており、知る人ぞ知る隠れた名水。持ってきたポリタン二つに汲んで一つは彼のお土産に。
 次に温泉には入らなかったが撮影させてもらう。感じのよい女将が入浴だけでもどーぞ、と。人情に厚い土地柄のようだ。
               
山麓歩きも楽しい棚田の村
                                          
2003.3.21.22              ◆◆六ヶ岳 ◆◆ 

  3連休はピッチをあげて県内の山に取り組まなくてはならないが初日は雨のち晴の予報に低山の六ヶ岳を目指す。麓は雰囲気が随分、変わっていたが、展望のいい山頂は以前のままに一安心。山頂も周りの木々の成長で全く展望がなくなってしまう山も多いのだ。反対側の鞍手登山口までおりて、再び山頂に戻ると犬鳴川の河川敷が黄色くなっている所が目に付いた。地図で確認してあとで全容の写真を撮りに行くことにする。
  一方、もう一つのコース、直方への道もついでに歩いてみようかと思ったが全容の撮影を優先して下山。先程、地図で確認した場所を探す。 河川敷は車の乗り入れが出来ずなかなか現地がわからずうろうろしたがやっと目指す場所へ。菜の花がちょうど見頃で山との距離もちょうどいい。 とにかく、この六ヶ岳は山が低いのと住宅地が迫っていて全容の写真に苦労していたので、秘密の場所が見つかって嬉しくてたまらない。
  いろんな角度で撮影して、そのあと所田温泉、長谷観音とまわって今度は福智山の撮影に遠賀川の河川敷に、ここも菜の花の近景はいいが山はややかすんでいる。本の表紙にこの福智山も候補の一つなので2時間ほどねばったが次第に曇ってどうにもならない。
  翌日も予定を変更して六ヶ岳の直方コースを歩き、ふたたび遠賀川へ。 今日も昨日と同じくらいの条件のようで福智山はかすんでいる。うーん。 登山には申し分のないのだが撮影には弱い。それでも、気を取り直してパチパチ。来週では菜の花は終わってしまうのだ。  
            
花はよくても天気はいまいちままにならない自然との対話
                   

2003.3.8.9          ◆◆西山犬鳴、ふたたび◆◆

  前日の土曜日も曇りから雨の予報に近場の大根地山を、甕冠神社から反対側の香園の林道まで下り、再び登り返して甕冠へ下山というコースを雨ではなくあられの降りしきる中を歩いた。車はこんな時はやっぱり不便だ。
  日曜日も同じ予報の曇りのち雨。先週縦走した西山、犬鳴も車のため回遊コースを歩いたので一部、本で紹介する道を歩けなかった。清滝から薦野峠の間と下山路の犬鳴山頂から南に尾根を下り、藤七谷の合流地点までの二つのルートだ。前者は旧来のルートが砂防工事で通行止めで迂回ルートを歩いたことがなく、後者は先週キープ君と藤七谷の源藤から下ったが、現在は山頂から尾根を下り、藤七谷に下流で合流する枝沢を下るのが一般ルートになっており、この一般ルートを僕は歩いたことがないのだ。それで犬鳴を先に登って下山路のルートを確認し、今度は清滝に車でまわって薦野峠に行く回遊ルートを登ることにした。
  やっぱり、歩いてもいない道を人に紹介するわけにはいかんもんなー。天気は晴れたり曇ったり雨になったりあられになったり。犬鳴の藤七谷の入口まで来てもやめとこうかなーと弱気の虫が騒いでいたが先行者らしき車が駐車しており、意を決して歩き出す。滝を過ぎてはじめての右の枝沢に入る。源頭近くで4人の女性グループに出会う。登山口の車の人達で下山してきたようだ。が、西山に縦走するというのだが道が分からずこの道が縦走コースだと思っていた様子、こちらもびっくりして西山は反対の北に進むの、こっちは南でしょというと怪訝な顔で別の男性2人の人もこっちだろうといっていたという。縦走なら時間もあるし犬鳴に登り返して行かんとだめよと教えていたらくだんの男性2人もおりてきて彼らも戻りはじめる。 
  犬鳴に着くと幸い晴れてきて西山はよく見えており、縦走路の入口を教えると二つのパーティは雪の道を西山へ、大丈夫かなーと一瞬、不安になる。
  もときた道を戻り、清滝の登山口に来たが以前よりずいぶん手前で車は進入禁止、砂防工事のためらしい。古賀市山岳会の山小屋の前で迂回路に入るのだがあられが激しく降ってきてためらったがあの二つのパーティのことも気になってきて歩きだす。迂回路は山腹の道の全くなかった所に苦心して付けてあり、山岳会の御苦労がよく分かる。実は古賀山岳会の会長さんは僕に山の情報をたくさん教えてくれる大事な人で犬鳴連峰の情報はすべて彼から教えてもらっているのだ。最近も16日は野草を食べる会、4月20日が山開きだから、来んねーとお誘いを頂いたばかり。
 1時間もかからずに薦野峠に出る。しばらく例の二つのパーティが来るかなと待っていたが元の迂回路を戻りはじめると西山から女性の声が聞こえてこちらも引き返すとやっぱり例の4人組、男性は途中でゆっくり昼食をしていたとのこと。無事でよかった。とにかく今日、出会ったのはこの二組だけ、しかもときおり、雪やあられに教えてあげたこちらのほうが心配だったが元気なおしゃべりがはじける。反対側に下る彼女たちと別れを告げて山小屋まで下山。ふたたび降りしきるあられの中を車止めまで。
               
やっぱり元気なおばさんパワー
          
      

2003.2.15          ◆◆臥龍梅三池山◆◆

 地面近くまで垂れ下がった梅の枝を地面に埋めて石で固定するとそこから根が出て一つの木になる。これを繰り返すと大きな梅の群落となり、その枝振りが空を飛ぶ龍に似ているので臥龍梅と呼びますと若い僧が自慢げに解説している。花がそろそろ見頃だろうと予想して1人、車を 飛ばして大牟田へ。到着が早かったので心配していた駐車場はまだ半分ほどしか埋まっていない。普光寺に着くと観光客でいっぱい。庫裏の正面の紅梅、白梅は満開、左手にある臥龍梅は七部咲きといったところで、 撮影にはもってこいの条件に満足、満足、パチ、パチ、パチリ。
 去年は来れなかったので2年ぶりということになる。立花藩ゆかりの山で 福岡市にある立花山に似た雰囲気をもっている。両方とも楠の森がいい。
 山頂で三池宮や山名由来の三つの池を撮影して裏の広場で昼食中のグループの横で一服していると雨が降り出す。予報どおりなのであわてることはないけど最近のカメラは極端に水に弱いので自分のことよりカメラに気を使う。三池宮のある北の峰から草原の南の峰まで15分ほど、雨も気にするほどではない。山頂標識を真ん中に熊本のグループに許可を得て撮させてもらう。最初はよく見えていた雲仙岳はしばらくすると姿を隠したが小岱山が間近にしかもここから眺めると意外なほど雄大にそびえている。雨もあがってきた。
 今日は夕方に用事があって、のんびり出来ないのでそうそうに下山開始。 帰りは林道歩きがつづくが山麓の山村風景がなかなかいいのだ。特にこの時期は家々の庭先の紅梅が見事に咲き誇っていて、散策にもってこいなのだがだーれも歩いておらずのんびりと猫が近づいてくるだけ。
 駐車場の通りに戻ってくるとふたたび大変なにぎわいだった。
              
僕のお気に入り、この季節の三池山   
                    
2003.2.9            ◆◆牛斬山香春岳◆◆

  行くあてのないままとにかく家を出て冷水峠を越えて筑豊へ。龍王山も考えていたが牛斬山と香春岳に決めて採銅所の駅に着いたのは11時 過ぎ。目的地が決まってないとどうしても出発時間が遅くなってしまう。
  去年の早春に田川側のロマンス丘から牛斬山へ来ていたが本に出しているコースを辿るのは10数年ぶりのこと。道は変わっていないか、標識は完備しているかなどを確認しながら歩いても杉林の中はほとんど記憶に残っていない。草原の稜線に出てやっと記憶がよみがえってきた。左にわずかに登れば牛斬の山頂、眼前に香春岳、遠くに犬が岳、三つの尖ったピークの鷹の巣山は全容が望めるが隣の英彦山は雲が山頂を覆っている。   
  遠くに国東の山々、本州の山並みも見えており曇りだが展望はいい。 一組の中年カップルが下山、もう一組が食事中の静かな山頂で周りの山々を確認しながらゆったりした時を過ごしていると稜線をこちらの登ってくるグループを見つけて望遠でねらう。登りついたこのグループのリーダーに撮影して本に載せるかもしれない旨の了解をもらう。怪訝な表情だったので本を見せると今度は大喜び、愛読者も多いようだ。
  今日も最後に下りはじめる。すっかり青空になって英彦山もスッキリ見える。 暖かい日差しを受けて鼻歌気分で稜線を下り五徳越峠へ。今度は香春岳の三の岳を岩場のコースで登ってみる。手懸かりは多く危険はないがとにかく急斜面だし、単独行だけに四点確保で慎重に登る。小さなテラスから牛斬の全容を撮る。山頂は石灰岩が乱立して道が分からなかったがなんとか標識を見つける。だーれもいない山頂で削り取られていく一の岳、屹立する二の岳をカメラに収めて山頂をあとにする。山腹のカルストは山陰で写真にならないのが残念。もくもくと下っていると人の声がする。立ち入り禁止の二の岳まで足をのばしてきた中年カップルだった。峠に戻り、舗装路を40分ほどで採銅所の駅にもどったのは薄暗くなりかけた6時過ぎだった。
           
舗装路歩きがこたえたか、それとも歳のせいか珍しく膝が腫れてしまった

2003.2.1            ◆◆難所が滝◆◆

 宝満山と三郡山を結ぶ山腹の北側に難所が滝がある。不思議なことに夏にはほとんど水流を見ないが冬になると巨大な氷瀑ができるのだ。 10年ほど前まではあまり知られておらず何時いってもだーれもいなかったが最近では新聞、テレビで報道されたり地元の役場も宣伝していることもあり、訪れる人が増えてきている。
 毎年、寒気が厳しい1月下旬から2月の下旬が見頃でいつもこの時期に一度は撮影に来ている。しかし、今日は小春日和、期待半分、ダメもと半分で我が家をあとにしたが登山口の昭和の森に着くと底冷えがして北風が裸木に当たりひゅうひゅううなっている。いいかもしれん。しかし出発が10時半と遅かったのを差し引いてもたくさんある駐車場はほとんど満杯で一番手前の駐車場に停める。こんなことはじめて。林道から登山道に入ると雪が現れ、次第に深くなる。下山してくる人はアイゼンを付けているが登りは必要ない。
 最初に右手に見られる氷瀑は十分大きく成長しており難所が滝も今年はいいだろうと予想して左の氷化した斜面を用心して登る。アイゼンを持たない人が立ち往生したり転倒したり、なかなか進まない。やっと、滝が見えて、今年は最近のうちではいい方だと確認してアイゼンを付ける。人が多くてなかなか三脚を立てる場所が無かったけどしばらく待ってどうにか確保。 念のためと思って持ってきたピッケルで氷を削り三脚を固定して撮影。
 この滝の面白いのは高さより横に大きく広がる様で夏は小さく冬に大きくなる滝なのだ。新聞などではメインの流れを強調して縦位置の写真ばかりだが僕は横の広がりが面白くいつも横位置の写真を発表している。 幅が50メートルを超えるのに縦位置では滝が気の毒な気がしてならない。
 左手の上部からも接近して巨大なつららを前景に滝全体を画面に配置してみる。いいのが撮れるといいのだが・・・・。35ミリを2本(76枚)、中版で一本(24枚)を取り終えて昼飯と思って時計を見ると2時をさしている。
 急に空腹を覚えて弁当をぱくつき、そのまま滝の上部から稜線へ。残念だが霧氷はない。 この高さの山ではなかなか霧氷は出来にくく今年も 空振り。
              
今年は80点 難所が滝の氷瀑
                
2003.1.18.25        ◆◆2週続けての笠置山◆◆

 笠置山は前から気になっていた山で福岡県の山でも候補の一つに 考えていたのだが平成3年の台風で登山道が崩れて登れないと地元の人にいわれ、なんとなく行きそびれていた山だ。今回の改訂にむけてぜひ一度は歩いておきたかった山のひとつ。
 筑豊盆地の飯塚と宮田の境にある登山口まで我が家から1時間ほど。 飯塚側の笠置ダムから全容の写真を撮って、宮田側の千石の集落から登り、千石峡に下るコースを考えていた。川遊びの出来る千石峡は下山コースに取り入れたかったので登りは回遊できる千石集落にしたのだ。
 もう一方の登山口、笠置ダムからもそのうち来ることにして。 準備をしていると僕と逆まわりで下山してきた単独